外来種に関する問題は、何も魚だけに限ったことではありません。「全ての生物」に関して「遺伝子レベル」で考えられているわけです。前述の通り、私は外来魚自体は好きでも嫌いでもありませんが、自分達の都合で外来魚を勝手に放流するという行為は厳に慎むべきであると思います。
そして在来種激減の真の理由は外来種ではなく、環境の変化や、そこに住む人の都合や、魚の場合は釣り人の乱獲などが主たる原因であることは前述の通り明らかです。有害/無害というくくりですが、在来種の遺伝子レベルのオリジナリティ確保という観点から考えれば、例え在来種であったとしても釣り人や漁協の都合で無闇な持ち込みや移植放流をすることが、地域固有種の遺伝子錯乱を引き起こしたり絶滅の危機に晒されている原因となっていることは、レッドデータブックを見ただけでも明らかです。
ですから、釣り人として環境を語るにあたり、それらのことを棚上げにした状態では、たとえ何を語ったとしても、自分達の自分勝手な都合で語っているだけであり説得力に欠けるのではないでしょうか。
さて件の外来種ですが、魚に限っては釣り人たちが目くじらを立ててあーじゃこーじゃと自分達の都合に基づいて色々と言っているみたいですが、この問題は魚類に限ったものではありません。哺乳類、昆虫、植物、細菌・・・、あらゆる生物が対象となっています。願わくばニンゲンに及ばないことを祈るばかりです。
身近な例で考えて、野菜なんかはどうでしょうか?「ジャガイモ」「かぼちゃ」「ナス」「ピーマン」「レタス」「キャベツ」「にんじん」「トマト」「セロリ」「アスパラガス」「パセリ」「マッッシュルーム」「ブロッコリー」「カリフラワー」「エシャレット」「胡椒」「唐辛子」・・・・。
上記の野菜で在来種はあるでしょうか?
釣り人たちはみんな自分達の都合でしかモノを言わないのですぐに議論が混乱してしまいます。また、「物言えば唇寒し秋の風」のごとく、何か意見したとたんに突っ込み所満載の釣り人自分自身に火の粉が降りかかることを恐れて口を閉ざしてしまったりする釣り人も多いです。さらに「見ざる」「言わざる」「聞かざる」のごとく、自分たちにとって都合の悪いことに対し耳をふさぎ、目をそむけ、口を閉ざしてしまうような釣り人も多いみたいです。まあそれはともかくとして、要するに外来種そのものが問題ではないのであって、「既存の環境に危害を及ぼすか否か」が焦点なのであると感じます。
その観点で考えれば上記の野菜たちは外来種ですが、日々日本国民の食卓にのぼりお馴染みのものばかりで有益です。原産が外国でかつ既存の環境に重大な影響を及ぼす種に付いて拡散を防止するための法律はありますが、ここで忘れてならないことは、原産が日本であるか外国であるかというくくりに固執せず、既存の環境や在来種の存亡に重大な影響を及ぼす原因はほかにも多くあるということを認識することです。釣りの場合は外国原産の生物よりも、釣り人自身の自分勝手な言動、たとえば乱獲したり移植放流することにより既存の環境に重大な影響を及ぼしているんだということ。自然環境にとって有害なのは正しく釣り人である自分達自身であることなんです。
ですから、釣り人が「外来魚は在来種を滅ぼすから駆除しろ」と攻撃すればするほど、攻撃した釣り人自身が自分で自分の墓穴を掘ることになるんです。「そういうおまえが駆除されろ」と、一言ぼそっと言われてオシマイです。釣り人の自分勝手な都合で放流された魚たちはたまったもんじゃありません。魚たちには何の罪もないのに、自分達の意志に反して勝手に放流されて、ニンゲンの都合で駆除されたり、遺伝子を錯乱させられてしまうんです。
異種間の交配による遺伝子錯乱についてはまだ自分自身の中で消化しきれていません。なぜならば、ニンゲンの場合は「国際結婚」というのがあるし、日本人のルーツを辿っても南方、北方、大陸系と、長い歴史を経た上でいくつかの血が混ざっているに相違ないからです。ただし、ニンゲンの場合はあくまでも自分たちの意志でそうなっているのであろうと考えれば、自然の成り行きではなく人為的に交雑されてしまうのはやはりまずいとも思う。まだまだ結論はでない状態です。
参考URL:
外来種(WikiPedia)
