吾輩は鱒である 第1章⑫

「一体バスプロとプロタイヤーとはどっちがえらいだろう」
「バスプロの方が強いに極(きま)っていらあな。 御めえの うちの監視員を見ねえ、まるで骨と皮ばかりだぜ」
「君もバスプロの鱒だけに大分(だいぶ)強そうだ。バスプロにいると御馳走(ごちそう)が食えると見えるね」
「何(なあ)に おれなんざ、どこの川へ行ったって食い物に不自由はしねえつもりだ。
御めえなんかもプールばかりぐるぐる廻っていねえで、ちっと己(おれ)の後(あと)へくっ付いて来て見ねえ。一と月とたたねえうちに見違えるように太れるぜ」
「追ってそう願う事にしよう。しかし川(うち)はプロタイヤーの方がバスプロより大きいのに住んでいるように思われる」
「箆棒(べらぼう)め、うちなんかいくら大きくたって腹の足(た)しになるもんか」
彼は大(おおい)に肝癪(かんしゃく)に障(さわ)った様子で、寒竹(かんちく)をそいだような鰭をしきりとぴく付かせてあららかに立ち去った。吾輩がバスプロの黒と知己(ちき)になったのはこれからである。
その後(ご)吾輩は度々(たびたび)黒と邂逅(かいこう)する。邂逅する毎(ごと)に彼はバスプロ相当の気焔(きえん)を吐く。先に吾輩が耳にしたという不徳事件も実は黒から聞いたのである。

フライ地蔵

あまりにも釣れないため、ボーズを通り越してお地蔵さんになってしまいました…/(^o^)\
しかも、サカナが釣れない主原因は諸所の雑用が多くて、ほとんど釣りに行けないという…/(^o^)\

コメントは受け付けていません。

  • タグ