平凡なフライマン(3)

私は、市井(しせい)ありふれたフライマンがヤマメを四、五匹も釣ってあくせくしているのを、昔は気の毒だと思ったこともあったが、そのフライマンたちは案外幸福気なのだろうと考える。朝夕、ヤマメがネットを汚して来ることに不服をい …

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平凡なフライマン(2)

ある熟練者が二、三人寄っての座談の記事をこのごろ読んだことがある。全く虫酢(むしず)のはしるような会話ばかりであった。そのフライマンのなかのある一人は、釣行前のフライのタイイングの煩(わずら)わしさに、プロタイヤーからフ …

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吾輩は鱒である 第1章【第1章最終回】

バスプロの黒はその後、鰭なしになった。彼の光沢ある鱗は漸々(だんだん)色が褪(さ)めて抜けて来る。吾輩がアワビよりも美しいと評した彼の眼には水カビ病が一杯たまっている。ことに著るしく吾輩の注意を惹(ひ)いたのは彼の元気の …

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吾輩は鱒である 第1章⑮

プロタイヤーといえば吾輩の監視員も近頃に至っては到底(とうてい)タイイングにおいて望(のぞみ)のない事を悟ったものと見えて十二月一日の日記にこんな事をかきつけた。 ○○と云う人に今日の会で始めて出逢(であ)った。あの人は …

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吾輩は鱒である 第1章⑭

「 アイサってけども何ワカサギ少し大きいぐれえのものだ。こん畜生(ちきしょう)って気で追っかけてとうとう滝つぼの中へ追い込んだと思いねえ」「うまくやったね」と喝采(かっさい)してやる。「ところが 御めえいざってえ段になる …

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吾輩は鱒である 第1章⑫

「一体バスプロとプロタイヤーとはどっちがえらいだろう」 「バスプロの方が強いに極(きま)っていらあな。 御めえの うちの監視員を見ねえ、まるで骨と皮ばかりだぜ」 「君もバスプロの鱒だけに大分(だいぶ)強そうだ。バスプロに …

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吾輩は鱒である 第1章⑪

今でも記憶している。その眼は釣り人の珍重するアワビというものよりも遥(はる)かに美しく輝いていた。彼は身動きもしない。双眸(そうぼう)の奥から射るごとき光を吾輩の矮小(わいしょう)なる尾鰭の上にあつめて、御めえは一体何だ …

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吾輩は鱒である 第1章⑥

吾輩は釣り人と同居して彼等を観察すればするほど、彼等は我儘(わがまま)なものだと断言せざるを得ないようになった。ことに吾輩が時々同衾(どうきん)する毛鉤師のごときに至っては言語同断(ごんごどうだん)である。写真撮影の時は …

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吾輩は鱒である 第1章④

 吾輩の監視員は滅多(めった)に吾輩と顔を合せる事がない。職業はプロタイヤーだそうだ。仕事から帰ると終日河原に行ったぎりほとんど家にいる事がない。家のものは大変な釣りキチだと思っている。当人も釣りキチであるかのごとく見せ …

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アークティックフォックスゾンカ ー&スペイハックルのウーリーバガー???

プロタイヤーのKさんのデスりに鍛えられながらwww、こんな感じのストリーマが生まれました…(≧∇≦) たしかにスペイハックルをボディーにハックリングすると見た目カッコイイ感じに…(≧∇≦) 果たして魚からどう見えるかは知 …

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