現代フライとは? (7)【最終回】

  近ごろの毛鉤界では、ロングリーダーと云えば、何かもう、絶対のように考えられているが、私はおかしくて仕方がない。2ちゃんねるなど、自分をシロウトと云い、ロングリーダーを一流と云い、シロウトの中には僕も含まれて …

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現代フライとは? (6)

歴史的な観察法は現代には通用しないものだ。なぜなら、釣り人と一口に言うが、いわゆる釣り人一般と、自分という年イチしか行くことができない釣り人とは違う。釣り人は永遠に在るが、自分は今だけしかない。そこに現代というものゝ特性 …

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現代フライとは? (5)

この現代の狂躁のみをこめたようなルアーの悪音響も、やがては典雅となる筈である。現代そのものは常にまったく典雅ではない。現代は歴史ではなく、釣りそれ自体だからだ。釣り自身は歴史的に観察整理され得ざるところに本領があり、どこ …

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現代フライとは? (4)

  昔は逆さだのステルスだのバーコードが日常釣行の毛鉤の友であった。元来は釣り的なものだ。それが今日は釣りを離れた典雅なものとなって、時に人々は、その典雅がフライの本質だと思いがちだが、これが、つまり、老人のク …

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現代フライとは? (3)

現代フライの貧困、などゝ近頃のハヤリ言葉であるが、こういうことを言う人は、すでに御当人が阿呆なのである。 老人というものは、口を開けば、昔はよかった、昔の釣り人は腕がたしかであった、今の釣り人は見られないと言う。何千年前 …

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現代フライとは? (2)

例を私の身辺にとっても、大多数の釣り人は釣れもせぬサカナを批評しているから、魔法使いのようなものだ。×なんてサカナはつまらんですな。君釣ったのかい。いゝえ、みんなそう言ってますよ、とくる。釣り堀て怪(け)しからんエロフィ …

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現代フライとは? (1)

伝統の否定と一口に言うけれども、伝統は全て否定しなければならぬというものではなくて、すでに実質を失いながら虚妄の空位を保って信仰的な存在をつゞけていることが反省され否定されなければならぬというだけだ。実質あるものは否定の …

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悪竿論-7 【最終回】

然し、しからば悪竿は良竿なりやといへば、必ずしもさうではない。知性なき悪竿は、これはほんとの悪竿だ。多情淫奔、たゞ動物の本能だけの悪竿は始末におへない。然し、それですら、その多情淫奔の性によつて魅力でもありうるので、そし …

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悪竿論-6

だいたい釣りクラブなどゝいふものは、偶然なもので、たまたま知り合つたがために集まっているにすぎず、知らなければそれまで、又、あらゆる人間を知つての上での選択ではなく、少数の周囲の人からの選択であるから、絶対などといふもの …

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悪竿論-5

 人間性の省察は、フライマン同士の関係に於ては、いはゞ鬼の目の如きもので、フライマン同士はいはゞ、弱点、欠点を知りあひ、むしろ欠点に於て関係や対立を深めるやうなものでもある。その対立はぬきさしならぬものとなり、憎しみは深 …

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悪竿論-3

ビルダー大学の訓練を受けたモハンのロッドが良竿であるか、そして、左様な良竿に対比して、日本的な悪竿の型や見本があるなら、私はむしろ悪竿の型の方を良竿也と断ずる。  オーバーヘッドしたり、スペイをしたり、ロールを打ったり、 …

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悪竿論-2

 然し、日本のフライマンは不幸であつた。なぜなら、日本のビルダーは愛竿を作る教育を受けないから。彼らは、パトロンに仕へ、得意客を育て、主として、出資者に孝に、上客に忠に、フライマンそのものへの愛情に就てはハレモノにさはる …

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悪竿論-1

 悪竿には一般的な型はない。ロッドとフライマンの個性の相対的なものであるから、わが飲茶の如く(彼は僕らの仲間では大馬鹿愛竿家といふ定説だ)先日サイトが閉鎖され、日本が仲良しSNS全盛で書きたい事も書けずに困つてゐるなどゝ …

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