現代フライとは? (1)

伝統の否定と一口に言うけれども、伝統は全て否定しなければならぬというものではなくて、すでに実質を失いながら虚妄の空位を保って信仰的な存在をつゞけていることが反省され否定されなければならぬというだけだ。実質あるものは否定の 続きを読む 現代フライとは? (1)

悪竿論-7 【最終回】

然し、しからば悪竿は良竿なりやといへば、必ずしもさうではない。知性なき悪竿は、これはほんとの悪竿だ。多情淫奔、たゞ動物の本能だけの悪竿は始末におへない。然し、それですら、その多情淫奔の性によつて魅力でもありうるので、そし 続きを読む 悪竿論-7 【最終回】

悪竿論-5

 人間性の省察は、フライマン同士の関係に於ては、いはゞ鬼の目の如きもので、フライマン同士はいはゞ、弱点、欠点を知りあひ、むしろ欠点に於て関係や対立を深めるやうなものでもある。その対立はぬきさしならぬものとなり、憎しみは深 続きを読む 悪竿論-5

悪竿論-4

釣りクラブといふと皆で仲良く、メデタシ/\と考へて、なんでもさうでなければならないものだときめてゐるが、仲間割れなどゝいふものも大いに趣味のあるもので、第一、皆で仲良くメデタシ/\よりも、よつぽど退屈しない。ほんとだ。 続きを読む 悪竿論-4

悪竿論-2

 然し、日本のフライマンは不幸であつた。なぜなら、日本のビルダーは愛竿を作る教育を受けないから。彼らは、パトロンに仕へ、得意客を育て、主として、出資者に孝に、上客に忠に、フライマンそのものへの愛情に就てはハレモノにさはる 続きを読む 悪竿論-2

悪竿論-1

 悪竿には一般的な型はない。ロッドとフライマンの個性の相対的なものであるから、わが飲茶の如く(彼は僕らの仲間では大馬鹿愛竿家といふ定説だ)先日サイトが閉鎖され、日本が仲良しSNS全盛で書きたい事も書けずに困つてゐるなどゝ 続きを読む 悪竿論-1